「渋い」という表現のルーツ
気になる言葉がある。
→ 渋い
語源は「柿の渋」だろうか?
【渋い】
1.柿渋を食べたような刺激。
2.声など、なめらかでない。
3.はでやかでなく、落ち着いた深い味。
4.不平そうである。苦り切っている。
5.金品を出し惜しむ、ケチである。
【渋る】
1,なめらかに通らない。
きしる。きしむ。
2.渋り腹で通じがなくなる。便秘する。
3.物事がなめらかに運ばない。
4.嫌がる。ためらう。
【出し渋る】
出すことを渋る。金銭などを渋々出す。
【渋り腹】シブリバラ
下痢の一種。便意を激しく催すが、渋ってよく通じない症状。結痢。
確かに、柿渋には漢方的な「渋る効果」がある。
(止血などにも効果あり)
※ この逆が「出血大サービス」。
言葉を遡る手法が、コイネーだ。
コイネーは英語にも流れている。
■語源は「篩」(フルイ)だった
英語を通して「渋る」を解明しよう。
【sieve】シブ
1.こし器。ふるい。裏ごし。
2.浄化、希望、貞節の象徴。
→ 篩いにかけて、細かい部分だけ通す
例えば、「渋滞」。
交通渋滞が起きている場所で、
→ 車は通れない
→ 自転車や歩行者は通れる
これが「篩の効果」。
「渋々お金を出す」という場合、
→ 小銭しか出さない
→ 要求を篩いに掛ける
また、「判断を渋る」というなら、
→ 時間を掛けて事細かに精査する
辞書の「2」が告げている意味もある。
■浄化・貞節・希望の人
「渋沢」や「渋谷」などの名は、
→ 浄化された爽やかな環境
そんな意味だろうか。
不純な事柄を嫌うのだから、確かに
→ 貞節
良い意味で「渋い人だ」と使う場合は、
物事を精査し、きめ細かな配慮をしてくれる安心な人なのだろう。
◉「渋い」はどんな時使いますか?26歳女です。こないだディープな街のバーのマ... - Yahoo!知恵袋 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12260482667
ベストアンサー ID非公開 ID非公開さん 2022/4/17 23:59 時代や流行、周りの意見に流されない、影響を受けない女性、 存在感があって、独特の個性や世界観を漂わせる人をイメージします。
(引用感謝)
ローマ時代に使われていた共通言語(コイネー)を、なぜ日本が使っているのか?
→ 日本の先祖はローマの支配圏から来た
それが答えだと思う。
渋い人の例がここにあった。
ヨハネ8章 (憎悪を篩いにかけた主)
3 すると、律法学者たちやパリサイ人たちが、姦淫をしている時につかまえられた女をひっぱってきて、中に立たせた上、イエスに言った、
4 「先生、この女は姦淫の場でつかまえられました。
5 モーセは律法の中で、こういう女を石で打ち殺せと命じましたが、あなたはどう思いますか」。
6 彼らがそう言ったのは、イエスをためして、訴える口実を得るためであった。しかし、イエスは身をかがめて、指で地面に何か書いておられた。
7 彼らが問い続けるので、イエスは身を起して彼らに言われた、「あなたがたの中で罪のない者が、まずこの女に石を投げつけるがよい」。
8 そしてまた身をかがめて、地面に物を書きつづけられた。
9 これを聞くと、彼らは年寄から始めて、ひとりびとり出て行き、ついに、イエスだけになり、女は中にいたまま残された。
10 そこでイエスは身を起して女に言われた、「女よ、みんなはどこにいるか。あなたを罰する者はなかったのか」。
11 女は言った、「主よ、だれもございません」。イエスは言われた、「わたしもあなたを罰しない。お帰りなさい。今後はもう罪を犯さないように」。〕
「なんと渋い手本だろう」
これで、「渋い」という表現のルーツが、きめ細かく理解できた。(かも)
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