日本には「片手落ち」という言葉が存在する。
なぜだろう?
実はイエスがこんな話をしているのだ。
マタイ18章
7 この世は、罪の誘惑があるから、わざわいである。罪の誘惑は必ず来る。しかし、それをきたらせる人は、わざわいである。
8 もしあなたの片手または片足が、罪を犯させるなら、それを切って捨てなさい。両手、両足がそろったままで、永遠の火に投げ込まれるよりは、片手、片足になって命に入る方がよい。
9 もしあなたの片目が罪を犯させるなら、それを抜き出して捨てなさい。両眼がそろったままで地獄の火に投げ入れられるよりは、片目になって命に入る方がよい。
ショッキングな例えに思える。
しかし、これが奥義であった。
■天の神は片方の組織を捨てる
創造主が従えていた天使の集団は昔、二つの勢力に分離した。
天に残った三分の二。
地上に展開する三分の一。
聖書では、このように表現されている。
→ 右手と左手
右手の組織はイエスの仲間。(三分の二)
左手の組織はルシファーの仲間。
ルシファーは当初、忠実だったが、地上を支配する欲に負けておかしくなった。
それが「サタン」であり、イエスは「世の神」と呼んでいる。
地上を自由自在に支配してきた組織は、人類に対して鬼のような仕打ちを繰り返した。
日本神話ではアマテラスの兄弟スサノオに相当し、「凄ノ王」という文字も当てられる。
神話では、控えめに匂わす程度の記述しかされてないが、理由は創造主の片腕であるためだ。
人類は、ルシファーが展開する「善悪の知識の木」の偽りに騙され、創造主の元にあった楽園を引き出されてしまった。
悲劇の始まりである。
■終わりの日の風景
多くの災難が続いた人類史。
それは黙示録の白い馬が率いる四騎士の記述にある通りである。
(ここでの白い馬はルシファーが騎乗)
偽善組織を率いて人類を騙し続けたルシファーだが、創造主の片腕であったこの組織は引きむしられ、最終的に残されるのは右手組織だけになる。
それを、「ギザの風景」が予告している。
スフィンクスが「右手」の獅子。
実はもう一つの狛犬が存在していた。
恐らく大洪水でそれが「失われた狛犬」となったのだ。(未来予告)
創造主の組織は、やがて片腕だけで人類を見守る形になる。
これを日本に当てはめると、
→ スサノオの消滅
(地上の神々が消え去る)
天照大神にとっては、兄弟を失う形だが、
人類を守るにはそれしかない。
■大洪水は大虐殺
聖書そのままなら、ノアの大洪水も「天の神」が起こした・・・と読んでしまうだろう。
しかし創造主は、それほど短気な神だろうか?
わずか八人だけ残して、他のすべての生き物を一掃している。
しかも聖書には「悪くなった」としか説明がない。
創世記6 章
人が地のおもてにふえ始めて、娘たちが彼らに生れた時、
2 神の子たちは人の娘たちの美しいのを見て、自分の好む者を妻にめとった。
3 そこで主は言われた、「わたしの霊はながく人の中にとどまらない。彼は肉にすぎないのだ。しかし、彼の年は百二十年であろう」。
4 そのころ、またその後にも、地にネピリムがいた。これは神の子たちが人の娘たちのところにはいって、娘たちに産ませたものである。彼らは昔の勇士であり、有名な人々であった。
5 主は人の悪が地にはびこり、すべてその心に思いはかることが、いつも悪い事ばかりであるのを見られた。
6 主は地の上に人を造ったのを悔いて、心を痛め、
7 「わたしが創造した人を地のおもてからぬぐい去ろう。人も獣も、這うものも、空の鳥までも。わたしは、これらを造ったことを悔いる」と言われた。
これは、どんな状況だろう?
第一エノク書に概略がある。
→ 共食いが始まった
◉ネフィリム - Wikipedia https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%A0
食糧不足だとしても、その原因となったのは?
→ 堕天使
これらを念頭に聖書を読めば、イエスの例え話が理解できる。
勝手な行為をして、収拾がつかなくなった地上を押し流す(消す)というのは、
→ 証拠隠滅
堕天使の都合で決められた全滅である。
人類をこうした組織に任せておけば、やがてはまた絶滅を招くだろう。
巨大な左手組織を地上から消すのは、創造主の片腕をもぎ取るようなもの。
しかし、自らの犠牲を通して人類を愛する気概を示した御子の心こそ、創造主に重なっている。
決断→ 片腕を捨てる
それがやむなき決定となった。
我々は、御子が地上に来て初めて、創造主が慈しみ深き存在だと知るに至った。
片手を捨てるのは苦渋の決断だが、それは勝手に動いてしまう悪い腕だったのである。