夜を生き延びるために
現代の世界は「夜」であり、物事が隠されている状況にある。
それを招いたのは「鬼」。
目に見えない風のような存在だが、人類に大きな影響を与えている。
■鬼の手を逃れて現代へ繋ぐ
「夜が来ます」
御子がそう教えている以上、確かに世界は夜なのである。
つまり今までは、鬼が暗躍する四騎士の時代であった。
闇の中では、鬼の独壇場。
それを想定して、御子は言葉を選んでいた。
「あなた方は地の塩である」
これは「地の塩」と「血潮」を掛けた言葉だと思えるが、鬼の場合はそうした洒落言葉を見逃す。
コンピュータの正確無比な演算回路が、鬼の脳に合致しているためである。
言葉をそのまま正確に受け取ってしまうので、「洒落」が通用しない。
それはまた、冗談も通じないという意味である。
「彼の奥様は魔女だよ」
「なんで?」
「先々を見通している」
「あー」
人間脳は冗談を受け入れるが、鬼の脳は違っている。
このような会話であれば、「魔女」という言葉にこだわり、何かのきっかけがあると「火あぶり」にしてしまうかも知れない。
中世ヨーロッパのキリスト教が大量の魔女を生産して殺したのも、こうした鬼の脳(文字通り受け取る脳)が関与していたと思われる。
■曖昧な日本脳
通常コンピュータは、「Yes」か「No」⋯つまり「1」か「0」(ゼロ)で演算する回路構成になっており、現代の最先端マシンである「量子コンピュータ」の動きはできない。
(以下は受け入れが不可能)
→ YesでもありNoでもある
この表現が実は「日本脳」の特徴なのである。
御子に教育された弟子たちは、「曖昧な返答」を許せる脳神経を備えており、それを使って出す答えは極端な話、通常コンピュータが千年掛かる演算を瞬時にこなせるような超越性を備える。
「洒落」や「冗談」を理解する能力は、実は非常に高度なものなのである。
御子が遠い過去から現代に放った言葉にも、こうした鬼の夜をすり抜ける工夫が含められている。
「あなた方は地の塩である」
(その効き目を失うな)
この言葉に秘められているのは、「シオンの成員」という意味に加え「塩のミネラル」まで含まれている。
「地」は「神の都」(シオン)であり、その国家の振る舞い(味付け)は「地の塩」による指導から出る。
日本語にはこんな表現がある。
→ 味な真似を⋯
通常の「味」に加えた意味は
1.体験によって知った感じ。
2.噛み締めて知るような趣。
3.快い、気の利いている。
4.手際の良い。
5.相場の動き。
「4.5」の場合は「アジテート」(agitate)が重なっているかも知れない。
【agitate】アジテート
1.(心・感情など)を掻き乱す、人を興奮させる。
2.液体を激しく動かす。
地の塩は、国家運営に味を加味し、それは諸外国から好印象を招くはずである。
しかし味付けを間違うと、海外からの目を「過激な国」という好ましくない動揺へと誘うだろう。
それは上層部に位置する指導者層の「味」に掛かっているのである。
■民の健康にも責任
「地の塩」はよく「腐敗防止」の意味であろうと考えられているが、ここに微妙な違いがある。
塩のミネラルは健康に欠かせない要素であって、腐敗防止だけならミネラルを含まない『食塩』でも実現する。
だからイエスの言葉は、「腐敗防止」とは意味が違っているわけだ。
イエスが教えていたのは、こちらだろう。
→ ミネラルを失うな
上層部には「ミネラル」のような「微妙な配慮」が不可欠であり、それを無視すると政策なども少しの配合で効き目が違ってしまう。
直接的に考えても、「ミネラルを失った塩」を取り続ける民衆は、血管が脆くなり、脳梗塞の危険が増すのである。
◉脳卒中予防に塩分とミネラルのバランスで健康を保つ方法 - 脳梗塞・脊髄損傷クリニック https://stroke-sci.com/guide/stroke/how-to-maintain-a-healthy-balance-of-salt-and-minerals-to-prevent-stroke
この部分を指摘された社会は、なぜか「減塩運動」を始めた。
つまり、「塩の質」の問題を
「量の問題」にすり替えたのだ。
「食塩」という名の工業塩は、庶民の食卓から消えなかった。
そして、ミネラル排除の危険についてはマスコミも共同して蓋をした。
これは指導者層の中に、効き目のない塩がいるという示唆である。
このように、イエスの言葉は「夜(現代社会)を生き延びるために洒落を分析せよ」と教えている。
それは、鬼の夜をすり抜けた貴重なヒントなのだ。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。